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「た・い・へ・い」 [Vol.3]


nojima03

 

現存する唯一の落語家人間国宝こと、
柳家小三治師匠が寄席に出ると聞き、
お昼過ぎから粘って粘って、夜の9時頃にやっと見ることができました。

 

あんまり大きい声じゃいえないですが、
80歳近くお年をお取りになった大師匠になりますと
寄席ではしっかりとネタをやらなかったり、
声にハリが無くてうまく聞こえないなんてこともあります・・・

 

御年76歳!お年を全く感じさせない小三治師匠の話しぶりに
スッカリ心が持って行かれてしまいました。
さすがの当代一の名人、素敵です。

 

 


 

 

今回は「人情噺」のことを少しお話します。

 

大体分かると思いますが、
親子愛、夫婦愛など、
人の義理・人情を描く演目です。

これが難しい!
第一に、ネタが長い!
第二に、感情表現が複雑!

 

笑わせるだけでは、
一流の落語家にはなれないんですね。

 

しかし、それを乗り越えたいい噺には
ぶわっと感情を揺さぶられたあとに、
ほっと和ませてくれる不思議な心地よさがあります。

 

代表的な演目といえば、
子別れ
紺屋高尾
たちぎれ線香」などたくさんあります。

 

今回はその中でもベタ中のベタ

「文七元結(ぶんしちもっとい)」
「芝浜(しばはま)」

を紹介します。

 

文七元結」は、最長で1時間はかかる大ネタ中の大ネタ、
それに加え約8名程の登場人物をひとりで演じ分けないといけないため、
「文七元結ができれば一人前だ」と言われるほどです。

 

主人公である長兵衛親方の江戸っ子の気風あふれるキャラクターが
この演目の腕の見せ所であり、難しいところでもあります。

 

芝浜」は、大晦日によく演じられる演目。
笑点の司会を長くやっていた5代目三遊亭圓楽師匠が生前最後に演じた演目としても有名です。
魚屋の勝と女房の夫婦愛を感じられる、
ハートウォーミングな演目です。

 

以上2本、
親しみのある林家たい平師匠でお楽しみください。

 

 

 

ちなみにたい平師匠、芝浜の大ファンだそうです。

 

 


 

 

また、最後に個人的なおすすめも。
井戸の茶碗」です。
人情噺なのか多少意見が分かれる所ですが・・・
登場人物がみんな正直で、優しい気持ちになれる演目です。
もちろんとっても笑えます。